40代以降になると、「肩が思うように上がらない」「服を着替えるときに痛む」といった肩の不調に悩む方が増えてきます。これが一般的に「四十肩」や「五十肩」と呼ばれる症状です。名前の違いは発症する年代によるもので、症状そのものに差はありません。

四十肩・五十肩は、肩を動かそうとした際に痛みが出たり、可動域が制限されたりするのが特徴です。放置してしまうと肩の動きがますます悪くなり、洗濯物を干す、髪を束ねる、背中に手を回すといった日常生活に支障をきたすようになります。

「自然に治るまで待てばいい」と軽く考えられることも多いですが、痛みが続くことで生活の質が下がり、回復までに長い時間がかかってしまうケースも少なくありません。肩こりと混同されがちな症状ですが、発症の仕組みや原因はまったく異なるため、正しく理解して適切なケアを受けることが大切です。

四十肩・五十肩の症状とは

この症状の代表的な特徴は「肩を動かすと鋭い痛みが出ること」と「肩の動きが制限されること」です。特に次のような動作でつらさを感じる方が多く見られます。

• ⚫︎高いところにある物を取ろうとすると肩が痛む

• ⚫︎髪を後ろで結ぶ際に腕が上がらない

• ⚫︎シャツやジャケットを着るときに痛みを感じる

• ⚫︎背中のファスナーやエプロンのひもが結べない

• ⚫︎鞄を肩にかける、シートベルトを締めるなどが難しい

• ⚫︎夜間に痛みが強まり眠れない

日常のちょっとした動作さえ不便に感じることが多く、生活への影響は少なくありません。

肩こりとの違い

肩こりは筋肉の緊張や血流の悪さによって生じる「筋肉疲労」が原因です。姿勢不良や長時間のデスクワーク、運動不足、ストレスなどが大きな要因となります。

一方、四十肩・五十肩は「関節の炎症」が主な原因です。肩関節を支える腱板や関節包に炎症が起こることで痛みが生じ、可動域が制限されます。また「夜間痛」と呼ばれる症状が出やすく、就寝中に痛みで目が覚めてしまうこともあります。肩こりとは根本的に異なる状態であり、区別して考える必要があります。

発症の背景と原因

医学的に明確な原因はまだ解明されていませんが、加齢により筋肉や腱の柔軟性が低下し、関節の動きがスムーズでなくなることが一因とされています。その結果、小さな動作でも炎症が起きやすくなり、痛みや可動域制限が現れると考えられます。

さらに、四十肩・五十肩は進行の段階によって症状が変化します。初期には炎症による強い痛みが目立ちますが、次第に「肩が動かしにくい」という制限が前面に出てきます。炎症が治まると痛み自体は和らぎますが、そのまま肩が固まってしまう「凍結肩」と呼ばれる状態になることもあります。適切な施術やリハビリを行わないまま放置すると、このように後遺症が残るリスクもあるため、早期に対応することが大切です。

四十肩・五十肩でお悩みの方は当院へご相談ください

四十肩・五十肩は年齢とともに誰にでも起こり得る症状ですが、放置してしまうと生活に大きな支障をきたし、回復までに長い時間を要する場合があります。

整骨院では、肩関節やその周囲の筋肉にアプローチし、固まってしまった部分をやわらげながら血流を促進していきます。これにより痛みの緩和だけでなく、肩の可動域を少しずつ取り戻すことを目指します。

「肩を上げると痛む」「夜に眠れないほどつらい」といった症状がある方は、我慢せずにぜひ一度当院へご相談ください。症状の状態に合わせた施術をご提案し、快適な日常生活を取り戻せるようサポートいたします。